子宮筋腫ありで2人を自然分娩で産みました。
フリーランス転勤妻のウニです。
現在35歳、拳大の子宮筋腫があります。32歳で長男、35歳で次男を自然分娩で出産しました。
2人の出産について、子宮筋腫の様子も含めてまとめてみました。
子宮筋腫の状況
・現在35歳、直径13cmの拳大
・20代半ばの発覚時は直径7cm
・子宮の外側にある良性腫瘍で、命や子宮に影響はない。
・生理時の経血量がやや多く、腰痛が少しある。
・大きさ的に腹腔鏡手術は不可、開腹手術になる。
・妊娠した場合のリスク筋腫が成長する。胎児の成長の邪魔になる。切迫早産になる。出血過多になる。胎児との位置関係によっては帝王切開になる。
・帝王切開になっても筋腫は同時に切除できない。
長男の出産
36週2日の早産、2290g
里帰りして地元の助産院で出産を希望でした。
しかし初診の病院で、筋腫の大きさからハイリスク妊婦に該当するため、助産院や個人病院には紹介状は書けないと言われ…結局、総合病院の産科で出産予約をとりました。
担当医師から言われたこと
・胎児の成長とともに筋腫も成長する可能性。
・切迫早産に注意。
・出血過多のリスク回避のため、自己血採取の検討。
・筋腫と胎児の位置関係により(筋腫が産道を塞いでしまうなど)帝王切開になる。
妊娠中の経過は特に問題なく、筋腫が成長することも筋腫によるトラブルもありませんでした。
筋腫は胎児の成長とともに右上に逃げてくれたので、位置的にも出産に影響なく自然分娩できるだろうとの診断でした。
ただ妊娠後期になると、筋腫は右のあばら直下に移動して、角度によってあばらに当たって痛いなぁと思うことがありました。
破水からのスピード出産
35週頃、不正出血があり、病院にいくと張りが頻繁起きているので絶対安静にと言われました。
36週2日、夜中3時に破水して病院に駆け込みました。少し早いけど…と出産OKが出てそのまま入院。
10時、陣痛かな?と思う痛みが始まるも間隔がまだ長く、まだだね〜と言われました。
12時、お昼ごはんを食べていたら急に痛みが強く間隔が短くなり、30cm先のナースコールに手が伸ばせずパニックになりました。
13時、やっときた看護師さんに診てもらうと子宮口8cm、大慌てしで分娩台に運ばれました。
14時過ぎ、出産。
分娩台に乗って、点滴やら手はここ!足はここ!と指示を受けている間に陣痛が最大になり、出てきちゃった!という感じでした。
懸念されていた出血はほとんどなく、6時間のスピード安産でした。
36週2日の早産だった長男は、2300gの低体重、黄疸と低血糖でGCU(新生児回復室)に入院となりました。
入院中に光線治療とブドウ糖の点滴治療を受けました。
わたしは先に通常退院し、長男は黄疸の数値が安定した1週間後に退院できました。
修正月齢が1ヶ月ついた長男ですが、1歳になる頃には成長曲線の真ん中になり、2歳半の現在は元気いっぱいです。
次男の出産
38週5日の正期産、3120g
子宮筋腫持ちハイリスク妊婦のレッテルに懲りずに、里帰りなしで近くの助産院に相談してみたところ、長男の自然分娩の実績を認めてもらい出産予約ができました。
助産院で言われたこと
・助産院での出産できるのは正期産の37週以後。
・週数が十分であれば、破水しても対応可能。
・週数不十分やその他問題がある場合は、総合病院での対応になる。
・下からのエコーや定期検査は提携の総合病院で受診。
妊娠生活は長男同様に特に問題なく、筋腫が成長することもありませんでした。
位置関係は前回と反対側の左に逃げていき、胎児と向き合う形で左横に収まっていきました。後期に入り、胎動で筋腫が蹴られて左にお腹がボコーっと飛び出してくる時は少し痛かったです。
切迫早産を耐えて正期産で出産
35週6日目、提携先での検診で子宮頸管が23mmと短く切迫早産だと診断され、入院を勧められました。子宮頸管は正期産までは30mm以上が正常、25mmを切ると切迫傾向で入院推奨、が一般的な指標のようです。
我が家は転勤族の核家族、長男がいるので入院は出来ません。絶対安静を条件に入院拒否を受け入れてもらいました。助産院の先生は、あと7日で正産期だからなんとか持ち堪えて!と言ってくれました。
トコちゃんベルトをこまめにつけたり、身体を温めたり、家事育児は極力夫にお願いしてできる限り安静にしました。長男には抱っこができないことを説明し、お腹の子にはもう少し待ってねとお願いしました。
日に日に増えていく前駆陣痛に焦りながら、37週まであと何日、あと何日とジリジリした1週間を過ごしました。
正期産の37週、とたんに切迫傾向は落ち着いて前駆陣痛も減り、少し拍子抜けしました。
38週5日、出産。
夜中3時に10分間隔の陣痛が始まり、4時半に助産院に到着。移動の車の揺れのせいか?どんどん陣痛の間隔が短くなり、助産院に着いた時には5分間隔を切っていて子宮口は5cmでした。
診察やNSTを済ませてすぐにお産スペースに移動、体勢を検討する余地もなく陣痛の波が押し寄せていきみたくなりました。
7時過ぎ、夫に後ろから抱き抱えられる体勢で出産しました。長男を上回る4時間のスピード出産でした。
陣痛中に遊んだり泣いたりしていた長男、いざ産まれるとなると足元に来てまじまじと次男の誕生を見つめていました。
正期産38週5日で産まれた次男は3120g、黄疸も正常範囲で体重経過も良好でした。初日から母子同室で過ごし、5日目に問題なく退院しました。とても幸せを感じられた出産でした。
2人の出産を終えて
子宮筋腫の割とフリーな位置移動に驚きました。長男は右上、次男は左横、どちらも上手いこと避けてくれてありがたかったです。
いずれも産後は元いた場所に降りてきて、そうそうここがわたしの場所よー、と言わんばかりに鎮座しています。
子宮筋腫があると早産体質になりやすいのか?長男は早産、次男も切迫という事実から、やはり早産体質なのか?と思ったりもしました。
しかし、わたしの場合は自分の行動にも心当たりがあり…長男の時は、加減を分かっていなくて、産まれる直前まで毎日外出して遊び回っていました。
次男の時は、切迫と診断される直前にまたまた加減できずに、心身ともに負荷のかかる行動をしてしまいました。
自分の行動が早産・切迫に繋がったかもしれないので、子宮筋腫ゆえの早産体質だとは言い切れません。
ただ、本来は丸々赤ちゃんのスペースなのに、最初から拳大分は筋腫に占領されているので、筋腫がない人よりスペースに余裕はないのかなと思います。
そして、子宮筋腫を抱えながらの妊娠出産は、位置関係や気がかりなことは多いし、リスクや制限が発生する場合もあります。
わたしが拳大の子宮筋腫がありながら2人も自然分娩で産めたことは、様々な条件が運良く整っていたからで、ありがたさしかありません。