夫のアトピー脱ステ奮闘記|8月:火照りと震え
フリーランス転勤妻のウニです。
アトピー暦30年の夫が脱ステロイドを決意。
夫のアトピー脱ステ奮闘記の始まりです。
■目次
1. 夫のアトピー事情
2. 8月:火照りと震え
・1week:肌が荒れ始める
・2week:脱ステロイドを強行&断念
・3week:朝型生活で脱ステを再行
・4week:脱ステ症状のピークの先
3. まとめ
・痒い時:痒み止め
・乾燥のケア:大高酵素のクリーム
・落屑の促進:ドクターフェリスのクラロンクリーム
・落屑のケア:お風呂に浸かる
・滲出液:ビワの葉湿布
1. 夫のアトピー事情
アトピー歴30年
小さい頃からアトピーでステロイドを使用している
大学受験や仕事などのストレスで悪化することがある
ステロイドは肌が荒れてきたら集中的に使用し、落ち着いたら使用をやめ期間を空けている
頻度としては2,3週間に数日程度
顔は1年前にプロトピックに移行、身体にはステロイドを使用中
現在、脱ステロイドを実行中
2. 8月:火照りと震え
脱ステを始めて1ヶ月目。
脱ステ開始後、意外にも早く脱ステのリバウンドと思われる症状が色々と出ました。
夫曰く、火照りと震え(冷えによる)が一番辛い症状だと言っていました。
火照りの症状は、身体の内側に熱がこもってうまく放熱できない状態で、特に上半身に強く出ました。掻いてしまった部分も赤く晴れて熱を持ってしまって辛そうでした。
震えの症状は、火照りを沈めるために扇風機で身体を冷ましたり、保冷剤で患部を冷やしたりしたことによって、身体が冷えてしまって寒くて震えるという状態です。外側から冷やすばかりでは内側の火照りは取れません。患部の保冷剤も一時的なもので、かゆみが治るわけではありません。
内側にこもった熱で身体が火照り、外側から冷やして身体は震える、という地獄のような状況でした。
ピーク時は横になっている状態でも身体が震えていましたが、痒くて(熱くて?)震えているのか寒くて震えているのかもうわけがわからないと言っていました。。。
側から見て、皮膚の温度調節機能が全然働いていない状態でした。今までステロイドに頼っていた働きがなくなり、身体自身がどうにもできない状態になってしまってるのかなという感じ。
ステロイドの副作用のひとつに、血管が縮みやすく皮膚下血流が悪くなることがあると何かで読みました。まさに、身体がうまく汗をかけず、正常に放熱出来なくなっているようでした。
また、保冷剤で冷やしたりすると皮膚下血管の収縮を招くので、かえって放熱しにくくしてしまうようです。
脱ステ初月、予想を超えて思いっきりリバウンドに苦しみました。
以下、週ごとの変化をまとめました。
1week:肌が荒れ始める
脱ステを開始してすぐ、上半身が荒れ始め、赤みを帯びてきました。
患部には鮮やかな赤みと火照りがみられます。
腕の内側、肩から脇腹、お腹の荒れがひどいです。なぜか心臓・肺近くは前も後ろも症状があまり出ません。
身体中が火照り始め、痒みで熟睡できず、寝不足の日が続きました。
軽い運動や日光に当たるなど、汗ばむ程度の動きで痒みが激化してしまいます。
結局、日常に支障が出そうなほどの症状になってしまったので、3日間ステロイドを使用して落ち着かせました。
2week:脱ステロイドを強行&断念
お盆休みに入ったので、脱ステを再開しました。
直前のステロイドが不十分だったのか、すぐに痒みと赤みがぶり返しました。
写真はかなり酷い状態の時で、赤みが首回りにまで広がっています。
身体の火照りと震え、痒みが1weekより酷くなり、日中はほとんど何もできなくなりました。
夜は火照りと痒みで寝られず、日中は夜に掻いてしまった皮膚が乾燥してヒビ割れて痛みます。
ヒビ割れや掻き壊した部分から、滲出液が見られるようになりました。
落屑も出始めて、数日後にはどこかしら掻くたびに大量の落屑が落ちてくるという状態になりました。
乾燥、痒み、火照りを抑えるために手持ちのケア用品(非ステロイドのもの、保湿ケアなど)を色々と使ってみたり、ビワの葉湿布や酵素の原液パックなど、とにかく効果のありそうなことはなんでもやってみました。
食事も断食気味にして、お粥や野菜など、腸に負担をかけない程度の摂取で過ごしました。
お盆休みの間中、横になって耐えながら過ごすだけの日が続きました。
頑張ってはみたものの仕事に支障が出そうだったので、お盆休みの終わりに2日間ステロイドを使用しました。
3week:朝型生活で脱ステを再行
知人に紹介してもらった診療所で食生活のアドバイスを頂き、脱ステロイドを再行しました。
5-20時の朝方生活にシフトし、雑穀・野菜中心の食生活に改めました。
身体は赤みと火照りが続き、熱くて寒いのジレンマに苦戦しています。
夜は痒くて寝られず、夜中に耐えきれず保湿をしたり冷やしたりして、寝不足な日々が続きました。
痒みと赤みは引かず、見ている限りでは悪化しているだけなんじゃないかという…
直前のステロイドのせいか?落屑が少し減りました。
しかし、腕の内側・肩から脇腹・お腹の掻き壊した皮膚から滲出液が出てくるようになりました。滲出液はどんどん増えていき、上半身が滲出液だらけになっていきました。
火照りと震え、痒みと滲出液が爆発して動けなくなってしまった日がありました。寝込んだまま一日中震えていて、身体の状態的にも精神的にも追い詰められてしまいました。
4week:脱ステ症状のピークの先
寝込んでしまった夫を見て、やっぱり脱ステはすべきではなかったのか…と不安になりました。
しかし翌日、火照りと赤みがスッと引きました。出し切ったのでしょうか?
体感がとても楽になったようで、夫は憑き物が落ちたような顔をしていました。
見た目には赤みも荒れもあまり変わりませんが、滲出液が止まりました。
その代わり皮膚はカッサカサで大量の落屑が始まっていました。この落屑、驚くほどデカイ、落屑というよりも、皮が剥けているのかと思うほどでした。
ただ、落屑の下には新しい皮膚ができているのが見えていて、なんとなく達成感のある、スッキリ爽やかな落屑に見えました。
それにしても落屑の量が凄い。朝大量に出る落屑を落とせるだけ落として出勤し、帰宅後お風呂で落とせるだけ落として就寝する日々となりました。
この落屑を機に、お風呂に湯を張って浸かるようになりました。身体が温まると痒みが出るので今までは低めの温度(37~8℃)のシャワーでサッと済ませていました。
普通にお湯を溜めたのでは上がってからの乾燥と痒みが酷いので、キッチンで使っている浄水器をお風呂に持っていき、浄水でお湯を溜めることにしました。夫は、水道水より浄水の方が楽だと言います。
少し楽になったとはいえ、まだまだ痒みがあるし滲出液もたくさん出ます。ただ、滲出液が出てから落屑になるまでの回復が少しずつ早くなっている気がします。
落屑中は皮膚のターンオーバーが早くなる?そうなので、体内のタンパク質が不足しないように、食事に大豆食品(納豆や豆腐)を取り入れたり、豆乳を意識的に飲んだりしました。
少し希望が見えた脱ステですが…早々に滲出液&落屑の第2ラウンドが始まりそうです。
3. まとめ
夫史上最高のアトピー激化(脱ステのリバウンド)となった怒涛の1ヶ月でした。
赤み、痒み、火照り、震え、落屑、滲出液、、、
夫も私も、噂には聞いていたがこれが脱ステロイドのリバウンドか、本当だったんだ…という感じ。
大人になってから、こんなに酷い状態になるまでステロイド無しで放置したことがなかったので、脱ステロイドの大変さを痛感したようです。
夫、頑張ったなーと思いました。
結局2回ステロイドを使用し、脱ステ本格開始は3week〜となりました。
ステロイドを使わない試行錯誤をすることができたので、ひとつ成果となりました。
3週目の食生活改善は良いタイミングでした。
朝方生活に雑穀・野菜中心の食生活に変えたことで、身体の回復や排毒のリズムが食事に邪魔されなくなったように感じます。
食べると体温が上がり痒みが出るのですが、肉や添加物の多い食事の時ほどではないような…気がします。
大好物の肉や麺類を我慢した生活ですが、辛くならないように雑穀ハンバーグや雑穀麻婆豆腐を選んで肉感を試行錯誤…
夫の好きな酢の物や漬物などこしらえて、品数多めで物足りないと思わせないように…
と、サポートする私も頑張っているということを少し主張しておいて…笑
少しずつ一歩ずつですが、夫の頑張りが実を結ぶように、夫婦で頑張っていきたいと思います。
脱ステ初月、夫が試行錯誤してみた症状別の対応策です。
・痒い時:痒み止め
痒い時はメンタームなどの痒み止めを塗る。皮膚科でもらった非ステロイドの痒み止めや、市販のメンタームなど手元にあるものを使っていました。
ただ、痒み止めの効果は数時間程度、タイミングや状態が悪い時には痒みを増幅させる場合があったりするので、どうしてもという時にだけ使用。
お風呂上がり体が乾燥していく過程が痒くて我慢できない、痒みが酷くて寝られない、などの時です。
・乾燥のケア:大高酵素のクリーム
お風呂上がりの乾燥、朝起きた時の皮膚のヒビ割れには大高酵素のクリームを使用しました。
大高酵素のエンリッチシリーズ、中でもエンリッチミルク(乳液)を気に入って使用しています。保湿力が高く、伸びが良いので塗りやすいそうです。顔用ですが、全身使いしています。
大高酵素 エンリッチシリーズ エンリッチミルク(乳液) 120ml
・落屑の促進:ドクターフェリスのクラロンクリーム
大型で大量の落屑が出始めた時、1日でも早く落屑を小さくして出ないようにしたいと考えて、ドクターフェリスのクラロンクリームを集中的に使い続けました。
夫はクラロンクリームを集中して使うと、ターンオーバーのサイクルが早くなる体感があり、積極的に使っていました。
・落屑のケア:お風呂に浸かる
大型で大量の落屑は手で払っても掻き払っても際限なく出てきます。
そこで綺麗に少しでも楽に落とすために、お風呂に浸かるようにしました。
酷い時は朝晩、お湯を張って浸かります。お湯を抜くと砂のように落屑が溜まっていました。
水道水だと塩素負けして乾燥するので、キッチンの浄水器を持っていってお湯を張りました。
熱いと体温が上がり痒くなるので、なるべくぬるま湯(37~8℃)で沸かしました。
・滲出液:ビワの葉湿布
滲出液が酷い時、夫にはビワの葉湿布が一番効果的でした。
滲出液は厄介で、保湿ケアは痒くて痛くてできないし、したとしても滲出液が滲み出て追い出されます。何もしないでいると服が擦れて痛いし、熱がこもって辛いしと八方塞がりでした。
丁度ビワの葉があったので、それで湿布してみたら良かったようです。
ビワの葉のツルツルの面を滲出液のひどい患部に当てて、アームカバーや腹巻、タオルなどで軽く固定するだけです。
付け始めは葉っぱ感があってゴワゴワしますが、時間が経つとしっとりして肌に馴染んできます。
体温でビワの葉のエキスがゆっくり染み出てきて、乾燥せずにいい感じの湿度を保ってくれるそうで、滲出液にはビワの葉が定着しました。
ビワの葉はビニール袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保管できます。