夫のアトピー脱ステ奮闘記|苦悶の末に挫折

フリーランス転勤妻のウニです。

アトピー暦30年の夫が脱ステロイドを決意。

「夫のアトピー脱ステ奮闘記」の始まりです。

脱ステロイドに至った経緯


夫は定期的に皮膚科を受診し、ステロイドでアトピーの対処をしていました。

わたしはステロイドをやめてほしいという気持ちがあり、ふんわりやんわり伝えてはいました。

東京で生活していた結婚1年目、アトピーのことでたくさん夫婦喧嘩をしました。

その時は夫はステロイドを手放す気はさらさらなかったようです。

結婚2年目に北海道に転勤になり、酵素風呂や自然栽培の農業に出会いました。

北海道で出会った人達は、なぜかみんな口を揃えて「アトピーは治るよ。」と言いました。

本当に出会う人みーんな、アトピー?治るよー。と言うのです。

アトピーは治らない。と言われ続けて生きてきた夫は、本当にびっくりしていました。

そんな言葉を聞き続けているうちに、自分にも脱ステできるのかな?と少しずつ変わっていったようです。

北海道に来て1年が過ぎた頃、夫は脱ステを決意しました。

 

肌荒れの中で脱ステロイドを強行


脱ステを決心した時、夫の肌はステロイドで少し落ち着いていたものの、上半身は赤みが引かず痒みもままある状態でした。

そんな中で脱ステ開始、赤みや痒みが治まるはずもなく、夫の肌は凄まじく荒れ始めました。

痒さに耐えきれず掻きむしる、熱がこもる、痒い、痛いの悪循環ループ。

掻き壊した皮膚が乾燥してヒビ割れ、保湿ケアがしみて痛い。

夜は痒みで眠れず、息も絶え絶えな日々となりました。

お盆休みで仕事がなかった事が幸いでしたが、見る見るうちに元気がなくなり、一日中必死で痒みと眠気と闘っていました。

わたしが見ていられなくなって、何度もステロイドを塗ったらどうかと提案しましたが、夫は頑なでした。

 

そのうちに、落屑が始まり家中落屑だらけになりました。

私は落屑は良い傾向だと思っているのでどんどん出せばいいと言いましたが、夫は嫌で仕方ないようでした。そりゃそうですよね。

大量の落屑にさらに元気のなくなった夫は、脱ステロイドの大変さがわかったと言いました。

人前に出たくなくない、仕事に支障がでる、など脱ステロイドは社会活動への弊害なしには実現できないと悟ったみたいでした。

痒みはおさまらず、落屑も止まらず、夜も寝られず、日がな一日痒みと闘ったお盆休みでした。

 

藁にもすがる思いでやったこと


とにかく痒いので、効くかもしれないということは何でもやりました。

・手持ちのケア用品(非ステロイドのもの、保湿ケアなど)を組み替えたりして試行錯誤。

・掻き壊した皮膚の修復を早めるために、酵素原液で全身をパック、ビワの葉湿布を貼るなど。

・痒くなったら保冷剤、お風呂上がりは扇風機で冷やしてじっと我慢、寒くても。

・爪は毎日深爪になるくらいまで切る。

・靴下を手に履いて手首を縛って寝るなど、掻かないために対策をする。

・肉魚を避けて、玄米・雑穀・野菜を中心の食事にし、食べすぎない。

あれもこれもという感じでとにかく何でもやりました。

色々と一気にやったので、何が効いたのかは判別がつきません。

 

タイムアウトで脱ステロイドを断念


脱ステから1週間、依然痒みは続き、大量の滲出液と落屑に悩まされています。

1週間で脱ステロイドが成功するなど、甘いことは考えていませんでした。

ただ、夫もわたしもこんなに大変だとは思っていませんでした。

夫は今までこれほど酷い状態になったことはないと言っていて、改めてステロイドの凄さと怖さを知ったという感じ。

夫の顔は、掻きすぎで少し黒ずんでいました。特に目の周りの黒ずみがひどく、落屑も止まらず、カサカサの目で辛そうです。毎日朝方まで眠れないのでクマがひどく、顔色も悪くなっていました。

体は引っ掻き傷と赤みがひどくて、長袖と首のある服を着ないと外に出られない。

もうこれ以上ボロボロになりようがない状態でした。

そんな状態で、来客の予定があったり、週明けから仕事も始まるのでどうしようか…と。

結局、脱ステロイドはここで一度断念することになりました。

 

脱ステロイドを断念して


夫の脱ステロイドは1週間で断念することになってしまいました。

ただ今回の試みで、脱ステロイドとすると身体がどうなるか、何に支障が出るのか、などなど、今後対策を考えるべきことが見えました。

また、脱ステロイドを経てのステロイドは少し効き目がよくなっていました。これは良いことか悪いことかわかりませんが。

今後に向けてもう一度2人で考えようということになりました。

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