脱ステバイブル『アトピーなんか飛んで行け!』

フリーランス転勤妻のウニです。

夫はアトピー暦34年、脱ステをして4年になります。

今はアトピーがかなり改善し、ステロイドも薬も使わない生活ができています。

『アトピーなんか飛んでいけ』

夫が脱ステ奮闘している時に唯一バイブルにしていた本です。

アトピーの話題になると必ず紹介してしまう本で、自分や身内がアトピーの人達からもコレいいね!とよく言われます。

『アトピーなんか飛んでいけ』


「アトピーなんか飛んで行け!の会」のアトピーの人達が協力して作ったものだそうです

中身が本当にすごい。たくさんの人のアトピーとの闘いがギュッと詰まっています。

<主な内容>

・アトピーの体質分類

・ステロイドや薬の作用・反作用のこと(病院では教えてくれない細かいこと)

・実践と実証に基づいた治療方法・食生活・スキンケアの詳細

・非常事態(かゆみの爆発、妊娠中、アナフィラキシーなど)の対処方法

・社会生活や実生活への対処方法の経験談と参考資料

・改善した人のたくさんの食生活の例

などなど…

この本、書店の店頭で見かけることはほとんどないんですよね。

webで見かけて迷っている方は、とりあえず買っても後悔しない一冊だと思います。

夫の本の使い方


この本をお勧めする一番の理由は、自分の状態を知るための指針がたくさん詰まっていることです。

夫は自分の体に変化があるとすぐにこの本を開き、自分の体は何が原因で今どうなっている?今どのこの段階にいる?何ができる?のヒントを得るための辞書のように使っていました。

自分のアトピーの体質と傾向を探る

アトピーと食生活の関係についてボリューム多く取り上げられています。

夫が注目したのが、食べ物でオーバーフロー(悪化)する場合の栄養素による分類やその傾向について書かれている部分でした。

今まで食べたものと体の反応との関連を深く考えたことがなかったようです。お酒を飲んだら痒くなるなど顕著なものは自覚していたみたいですが。

脱ステを始めると体が敏感に様々な反応をするようになったので、何を食べた時どんな反応が出るのかを観察し始めました。

この分析は食生活をサポートする私にとっても有益でした。

今は落屑が多いからタンパク質を多くしよう。こないだ食べたお肉の脂質で荒れぎみだから魚と野菜をメインにしよう。という風に買い物がしやすくなりました。

食べ物と体の反応を熱心に探っている夫から学んだことがあります。

それは「自分はこの体質と傾向が多い→この体質だ!」と決めてかからない姿勢です。

人の体質というのは体調や季節によって変化するし、そもそも複数の体質の特徴が重なっていたりと様々です。

夫は食べ物と自分の体の反応を見て「今自分はこの食べ物が原因でこういう状態にあるかもしれない」と体質や傾向よりも「現状の事実」を優先して知ろうとしていました。

そのため、夫はこの本に書いてある分類と傾向を事あるごとに読み尽くしていたと思います。

②今の自分のアトピーの状態が治癒の流れのどこにいるかを探る

この本にはアトピーの治癒の流れや、ステロイドが体内からの排出される流れなど、体が辿る経過をグラフや絵図で丁寧に書いてくれています。

夫は体の変化をよく観察し、この流れと照らし合わせて、自分のいる位置を判断していました。

果てしない脱ステの道のりの全体がなんとなくイメージできるので、やっとここまで来たんだ!とか、あとこんなにあるのか…とか、自分のいる位置を知ることで一休みしたりやる気に繋げたりしていました。

病院や専門書にはない実体験の情報


この本には、病院や専門書では得られない実体験の情報がたくさんあります。

アトピーを抱える40代の女性に貸したことがあって、その方も隅々まで読んだそうです。

その方は妊娠中にアトピーが一時的に消えるという経験をしたのですが、そんなことどこからも聞いたことがなかったけど、この本には書いていてびっくりした!と言っていました。

また、思春期の娘さんがいる夫婦に貸した時は、情報量を絶賛し、食生活の実践的なレシピや食材の選び方を参考にしたいと、すぐに購入していました。

病院や専門書からは一般的にエビデンスのない情報は得られません。

でも症状や状態って人の数だけあると思うし、ましてアトピーです。

アトピーは「よく分からないもの」の総称で、原因不明の皮膚症状を分類するためのブラックホールです。

説明のつかなくてエビデンスのない症状がたくさんあっても不思議ではないです。

アトピー経験者たちの書いたこの本には、そんな症状もたくさん書いてあります。

誰かのアトピーの何かしらのヒントがたくさん落ちている、かもしれない貴重な一冊だと思います。

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