転勤したら特定理由離職者で失業給付金をすぐに受給できます。
こんにちは、北海道在住の転勤妻ウニです。
結婚した時と夫の転勤辞令で2度の退職&失業をしました。
2回とも「特定理由離職者」として失業給付を申請することで、3ヶ月の受給制限なくスムーズに失業給付を受給することができました。
そこで「特定理由離職者」とは何か、手続きの方法などをまとめました。
1.「特定理由離職者」とは
2.優遇①給付制限の免除
3.優遇②被保険者期間6ヶ月以上で認定
4.給付は通常の失業手当と同様
5.「特定理由離職者」の注意すべき資料
6.引っ越ししたらまずハローワークへ
1.「特定理由離職者」とは
「特定理由離職者」というのは、配偶者の転勤、病気、親族の看護、希望退職に応じた場合など、やむを得ない事情により退職することになった人のことで、いわゆる自己都合退職とは区別されます。
つまり、私の場合は結婚と転勤で引っ越すことになり、通勤ができなくなるため止むを得ず退職することになったという「特定理由離職者」に該当しました。
その他の「特定理由離職者」の範囲についてはハローワークのHPに詳しくまとめられているので、ご参照ください。
2.優遇①給付制限の免除
「特定理由離職者」は給付制限が免除されます。
通常、失業手当の受給資格が認められてから7日間の待機期間と3か月の受給制限があり、実際失業手当を受け取れるのは3ヶ月以上も先になります。
しかし、「特定理由離職者」はこの受給制限3ヶ月が免除され、7日間の待機期間後、すぐに給付が開始されます。
失業者にとっての3ヶ月は大きいです。受給制限の間のアルバイトには制限があるし、3ヶ月も制限ありのまとまった収入がない状況って結構辛いです。
実際、この受給制限3ヶ月がネックで失業給付を受けずに就職したり、微妙な状況のまま3ヶ月を過ごしたりする方は多いみたいです。
3.優遇②被保険者期間6ヶ月以上で認定
「特定理由離職者」は被保険者期間(離職以前の1年間の間で)が6ヶ月以上で失業手当の受給資格が認められます。
通常、失業手当の受給資格には、被保険者期間が12ヶ月以上(離職以前の2年間の合計)必要です。
しかし、特定理由離職者は、被保険者期間が6ヶ月以上(離職以前の1年間)で受給資格が認められます。
私の場合、夫の転勤で2回目の退職時、被保険者期間が11ヶ月しかありませんでした。失業給付を受けられないかもと、ダメ元で引っ越し先のハローワークに問い合わせをして見たら、受給できますよと言われました。
受給資格を満たしているか不安な場合は、引っ越し先のハローワークに問い合わせてみることをオススメします。
4.給付は通常の失業手当と同様
「特定理由離職者」は、給付制限が免除や被保険者期間6ヶ月と優遇されますが、給付額・給付期間は通常の「一般離職者」と同様に変わりません。
年齢や働いた期間によっては「特定理由離職者」の方が優遇される場合もあります。
結婚や転勤で「特定理由離職者」としての失業給付を経験してみた結果、すぐに給付を受けられることで「失業」という不安から少し解放されました。
また、気持ち的にも時間的にも余裕ができて、新生活の準備や求職活動を焦らずにやることができました。
5.「特定理由離職者」の注意すべき資料
「特定理由離職者」として失業給付を申請するにあたり、注意して準備すべきものがあります。
(1)離職票(雇用保険被保険者離職票)
離職票は退職した会社から受け取る資料です。この離職票には離職理由を記入する箇所があり、そこに「夫の転勤」や「結婚による引っ越し」など「特定理由離職者」に該当する理由が書かれていることを確認します。
(2)離職理由を裏付ける資料
離職理由を客観的に判断できる資料も必要です。この資料について、詳細は引っ越し先のハローワークに問い合わせすることをお勧めします。
私の場合、結婚時の申請では、①新しい住所の住民票と②婚姻届け受理証明書を提出しました。
この婚姻届受理証明は婚姻届を提出した役所でしか発行できません。取り寄せとなると時間がかかるため、早めに用意しておくことをお勧めします。
転勤時の申請では、①新しい住所の住民票と②夫の転勤辞令を証明できる資料を提出しました。
辞令のメールや辞令用紙などがあればコピーしておくとスムーズです。その際、資料を提出することを夫から会社に報告してもらうと良いと思います。会社の資料なので取扱注意です。
離職票も離職理由を裏付ける資料も、退職時や引っ越し前に準備しておくことでスムーズに手続きを進められます。
とりあえずハローワークに行ってから〜なんて思っていたら後々面倒なことになりがちです。退職時にしっかり確認しておきたいですね。
6.引っ越ししたらまずハローワークへ
「特定理由離職者」として失業給付を申請するメリットや注意事項をまとめてみました。
最も重要なことはこれらの流れをスムーズに迅速にやることです。
事前に引っ越し先のハローワークに必要な資料を確認し、計画的に資料を準備し、引っ越したらそのままハローワークへ駆け込むくらいの気持ちで。
2度の失業を経験しましたが、結婚・転勤という大義名分があっても、当たり前に働いてきた日々に突きつけられる「失業」という事実は中々受け入れがたいものです。
「失業」という状態と「収入ゼロ」という状況は、なぜか不安を煽ってくるし…
同じような境遇の方がいたら、失業に伴うロスと新生活へのゆとりのために、「特定理由離職者」というシステムを有効活用してもらえたらいいなと思います。
1件のコメント