転勤妻はとりあえず夫と農学校に通うことにした。
近くに農学校があった
北海道に来てすぐ、夫が近くで開催している農学校を見つけてきました。
そこは自然栽培の農学校でした。
行ってみたいなーと思いましたが、季節は秋、次の年の夏まで待たなければなりませんでした。
春になったら考えようと言って、私たちはながーいながーい北海道の冬を迎えました。
北海道の冬は想像以上でした。
とにかくながーいながーい冬を越えたんだから、そりゃあ農学校行きたいですよ。
雪解け地面から必死に生える新芽を見たら、そりゃあ農学校行きたいですよ。
夫と2人で農学校に申し込みました。
山育ちの自然派メンズな夫
夫は多分、農学校に行く気はなかったと思います。
冬の間に気が変わったのかもしれません。
しかし、実はこの夫、山育ちの自然派メンズです。
東京のど真ん中で仕事をするも、自然が不足すると耐えられなくなって山登りに行くという自然派。
東京のワンルームのマンションでも、自然を求めて1人でプランター栽培をするという植物派。立派な唐辛子育ててました。
そんな自然派で植物派な夫を見て、夫の方が向いているんだろうな農業と思っていました。
なので、俺も農学校に行くと言った時は嬉しかったです。
虫嫌いのシティガールな私
農業がしたいと豪語しておきながら、私は虫が嫌いです。
まあまあな都会で育ったために、自然は非日常なもの、でした。
綺麗に整備された公園の遊具が遊び道具だったし、小学校の通学途中ツツジの蜜吸いが流行りましたが、親に怒られました。
高校卒業時には、自然は好きだけど不便なのはちょっとね、虫嫌いだし、という立派なシティガールになってました。
虫に文句を言っている私を見て、そんなんで農業できるのか?と夫は言います。それ、自分でも思ってます。
だけど私は農学校に行くと決めたので、頑張るしかないという状況です。
近くの農学校が楽しかった
夫の不安は仕事と両立できるのか、ということ。
私の不安は私でも作業できるのか、ということ。
農学校は5月に始まりました。
不安を感じながらの1回目でしたが、もう全然問題なかったです。
講義は月1回のスケジュール、そのほかの作業日は来れる人が来たら良いというスタンスでした。夫の心配は解決です。
作業は基礎的なことから丁寧に教えてくれます。なんにも知らない私でも安心して作業できました。
そんなこんなで終始楽しく過ごした夫と私は、農学校に行くのが楽しみのひとつになりました。